ビームス(BEAMS)は4月28日、新宿三丁目に”匠からサブカルチャーまで”をコンセプトに掲げる「ビームス ジャパン」をオープンした。雨が降る中、ワンブロック先の「IDC大塚家具」横まで行列ができたため、11時の開店時間を前倒して開店した。
特に人気だったのは、ビームスが得意とするコラボアイテムで、一つは、「ヴァンズ(VANS)×サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX)×ビームス」のトリプルコラボ・スニーカーとTシャツだった。ストリートスタイルの若者からリラックスカジュアルの50代、スーツ姿のサラリーマンらが目立った。もう一つは「タイメックス(TIMES)×エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)×ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」のトリプルコラボによる腕時計で、幅広い層の男女が列をなしていた。
さらに、5階Bギャラリーで開催されたロック歌手・ギタリスト・音楽プロデューサーの浅井健一の個展「FRED & SUSAN」(6月7日まで)は、5年ぶりということもあり、原画や作品集などに老若男女が殺到。また、4階の「トーキョーカルチャート by ビームス」では、人気イケメン・イラストレーターとして知られる「パントビスコ」のZINEに行列ができ、当日発売分の120冊が昼には完売。カルチャーの奥深さを見せつけた。
また、ビームス ジャパンは放送作家で脚本家で「くまモン」のプロデューサーである小山薫堂がアドバイザーを務めている縁もあり、「くまモンチャリティーTシャツ」も販売。ビームスでも人気のキャラクター「ワンダフルベア」(by The Wonderful! design works.)が「くまモン」を大切そうに胸に抱えたデザインで、熊本・九州の被災地の人々に一日も早く平穏な暮らしが戻るようにと願う想いが広がりを見せていた(販売価格3000円・税込から製作費を除いた全収益を緊急支援団体CIVIC FORCEに寄贈する)。
なお、前夜の内覧パーティでは、民芸を中心とした「フェニカ」による、日本の工芸に特化した新業態「フェニカ スタジオ」も好評だったとのこと。ポップアップイベントを行っている人間国宝・濱田庄司の三男・濱田篤哉のデッドストックや、濱田窯からの厳選作品も注目を集め、特にデッドストックは残りわずかになっている(濱田篤哉陶展は5月6日まで)。