ファイブフォックスの新ブランドは「おにぎり」

ファイブフォックスは、これまで「コムサイズム(COMME CA ISM)」内のウィメンズカジュアルウエアのラインだった「オニギリ(ONIGIRI)」を今春から新ブランドとして独立させる。綿や麻などの天然素材を用いたリラックス感のある日常着を提案。コアターゲットは20〜30代の女性だが、一部男女兼用の商品もそろえる。

直営店を3月13日に名古屋駅の地下街にあるユニモールに、4月に銀座のイグジットメルサに開く。従来の「コムサイズム」の店舗はイオンモールなどのショッピングセンターを中心に出店していたが、「オニギリ」単独店では駅近のファッションビルなどへの出店を計画する。店舗面積は約50〜66平方メートル。初年度は5店舗で売上高5億円、3年後には20店舗展開で25億円規模を目指す。

商品は手頃な価格に設定したホームウエアやワンマイルウエア。白、黒、ネイビー、ベージュなどのベーシックカラーを使ったシンプルなデザインだ。看板アイテムは、昭和初期に普及したロングワンピースの “アッパッパ(up a parts)”で、現代風にアレンジしている。一部、Tシャツやパーカなどの男女兼用商品はSS〜LLの5サイズをラインアップする。価格帯はTシャツ1900〜2900円、シャツ4900〜5900円、ボトムス・ドレス6900〜8900円、ニット4900〜6900円、アウター8900〜1万2000円。

直営店舗のオープンに合わせて、雑貨比率を高める。ギフト向けにも提案できるアイコニックなおにぎりマークを入れたバッグやアクセサリーのほか、弁当箱やおにぎりケース、水筒、ペン、ノートなどを扱う。

ブランド名は、日本文化の一つの象徴でもある“おにぎり”にちなみ、手の温もりを感じさせる商品を作りたいという思いが込められている。